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生と死のレゾナンス 二話


二話 二人の来客


 事実の究明のみを目的とした捜査に関わった平沼が襲われたことは、かつて
上司として苦楽をともにした宗像を怒らせた。これ以上踏み込むなら殺すという
意思表示。剣道家でもある平沼だからよかったものの、これが並の人物ならば
消されていたかも知れない。
 宗像は思う。あの頃の俺は刑事。呪いなどというまがまがしいものを、いつまで
も追いかけてはいられなかった。不可能犯罪は警察捜査の範疇をこえている。
平沼には妻と幼い子があって、これ以上深入りさせてはいけないとも思う。
 もしも仮にアミラの呪いを行う何者かがいたとして、迫る相手が警察でもない俺
であれば追い詰めることにはならないはずだ。過去の罪を掘り返すつもりもなか
ったし逮捕権さえ持ってはいない。相手の真意を確かめて次の事件が起きない
よう説得するぐらいのもの。呪いで人が殺せたとしても証明できる手段はない。
白状したところで罪には問えないのだから・・。
 三年前の真木友紀美の事件についても決着がついていない。一度は過ぎ去っ
た事件だったが整理できない思いだけは残っている。もう一度そこへ立ち返り、
刑事を生きた人生にケリをつけたい思いがあった。妻子を捨てて刑事からも逃げ
た俺など男のクズ。つきまとう負い目を晴らしてはじめて俺の人生はリセットでき
ると思うのだった。

 平沼からの電話を受けて宗像はまず、アルバイトで店に来てふた月ほどが経
つ相馬篤子(そうま・あつこ)に貼り紙を書かせ、シャッターを半分降ろしてしまっ
て店の後片付けにとりかかる。冷蔵庫が故障して閉店ということにした。
 篤子は、同じ京王線で少し先の府中にある石原写真塾に通う学生で、いま二
十歳。石原写真塾は個人が運営する写真学校だったのだが、塾長の石原哲哉
(いしはら・てつや)は海洋や湖などの水中写真のパイオニアとして知られた人
物。学校に通うというより弟子入りしたと言ってもよかった。石原は六十歳。息子
の耕平、二十二歳も写真家で、水中写真の親子鷹と評判も高かった。

 それまでカウンターにいた客の真木友紀美は、すぐ近くの自宅に一度戻って洗
濯物を取り込んで、すぐまた戻ってくる手はず。平沼が着くまで小一時間はかか
るだろうと思われたし、姉の亜沙美の話になるからいてくれないと意味がない。
友紀美は二十五歳で独身。事件つながりで、当時警部だった宗像の口利きで警
察職員として働いていた。

 宗像は、カウンターの中にいて厨房を片付けながら記憶をたどった。最初にア
ミラの呪いに接したのは、いまから三年前のあの事件・・いっとき友紀美がいなく
なってくれたことでリアルに回想することができていた。

<事件1>
 発端となった怪死事件が起きたのは、いまから正確に二年と九か月前。当時
大学四年生だった友紀美にすれば学生生活最後の冬。友紀美は同じ大学で同
期の男三人、女が一人、それに友紀美を加えた四人で白馬へスキーに出かけた
のだ。
 その女友だちを仮に女Aとして・・友紀美と女Aは高校からの親友だったが、女
Aには一級上で社会人となっていた恋人がいて友紀美にも共通する知り合いだ
った。これを男Aとする。
 友紀美は男好きする可愛いタイプ。男Aは一方的に友紀美に対して想いを寄
せた。これが女Aに気づかれてしまい三角関係へと発展していく。しかし友紀美
にとっては意識にないことで、だからスキーも一緒に出かけた。
 そしてその夜、宿で・・そこそこ酒も入り、何かの拍子で話が向くと、女Aは友紀
美が許せなくなっていく。そのとき友紀美が『私のタイプじゃないんだし』と不用意
に言ったことで怒りに火が付き、友紀美は女Aを含めた友人四人に性的な乱暴
をされてしまう。レイプとまでは言えないもののSMチックな乱暴だったということ
だった。
 それは後になっての捜査段階で大学の悪友たちから聞き出せた証言だった。

 さて。そしてスキーから戻った友紀美は、姉の亜沙美に泣きながら打ち明けた。
姉の真木亜沙美は友紀美とは七つ違い。母親が違う姉であり、どちらかというと
冷たく受け取られるタイプの美人。妹の友紀美にはなかったが姉の亜沙美は母
親の影響からか子供の頃から霊感が強く、大学を卒業して一度は大手出版社
で女性誌の記者を担当。最初のうちは芸能界のゴシップを追っていたのだが女
性誌には心霊特集がつきものということで亜沙美が担当させられる。
 二年勤めた会社を辞めてフリーへ転身。心霊記事が専門で、妹が陵辱される
ずっと以前からアミラの呪いを追いかけていたし、心霊ライターという職業柄から
も不可思議な力を持つ霊能者から、かなり怪しい者たちまでを幅広く知っていた。

 そして怪死事件へとつながっていく。一緒にスキーに出た男三人、そして女Aが
ほぼ同時刻に怪死した。男の一人は平沼同様に夜の駅でホームから突き落とさ
れて即死。また一人は賃貸マンションの五階から転落死。さらに一人はラブホテ
ルで突如として奇声を発して走り回り、非常階段から転落死。このとき一緒だった
女は無関係ということで被害はなかった。
 さらに、もっとも凄惨だったのは女Aの死の状況。交通量の多い夜の幹線道路
の横断歩道で信号待ちをしているとき、走ってくる大型トラックに向かって背中を
圧され、飛び込んだ。人の原型を留めない、肉体が破壊されての即死であった。
 そのすべての怪死の現場でことごとく赤い服の女の霊が目撃されていたのであ
る。このとき男Aは乱暴には無関係ということで見逃されている。

 友紀美と亜沙美の姉妹は仲がいい。妹への陵辱行為に怒った姉が仕組んだも
のと考えるのが自然なのだが、犯行時刻そのときの姉妹には確かなアリバイも
あり、呪詛による殺しといった立証できない不可能殺人に人員を割く余裕もなか
った。当時の宗像は警部補から警部へと昇進する途上にあり捜査現場を指揮す
る立場。一家三人強盗殺人そのほか凶悪な事件を抱えていたからだ。
 真木亜沙美は、少なくとも白ではない。そう確信を持ちつつも捜査は中止。殺
された四人それぞれが事故死とされて決着している。

 で、その事件を発端に、都市伝説の定番のように語られていた『赤い服の女』
の恐怖がSNSなどで拡散していくことになるのだったが、このときまでは『アミラ
の呪い』というキーワードは出てきていない。
 最初の怪死事件はそこでとまった。それがあって以降『赤い服の女』が目撃さ
れる事件は起きていない。宗像は警部に昇進。そして一年ほどが過ぎた頃、職
を辞し、調布にある純喫茶ブルーリバーを引き継いだということだ。
 真木友紀美との再会は偶然にもほどがある。事件当時、三鷹のアパートに単
身暮らした友紀美が調布に引っ越し、あるときブルーリバーを覗いたのがきっか
けだった。ブルーリバーは表通りから路地へと踏み込んだ場所にあったが、そ
の表通りには大きなスーパーマーケットがある。気分をリセットしようと新しい街
に引っ越して駅前を探索するうちブルーリバーにぶつかった。
 それがいまから十か月ほど前のこと。友紀美は常連客となり、妹から聞かさ
れて姉の亜沙美が覗くようになっていた。『アミラの呪い』を、あの事件以前から
追いかけていると知ったのはそのときだったし、『アミラの呪い』というキーワード
を知ったのもそのときだった。

 このとき姉の亜沙美は結婚していて荻窪の分譲マンションに住んでいた。性
格的にオープンで発展家。悪く言えばハネっかえりの小娘がそのまま美女に育
った感じ。妹の友紀美はおとなしく、母親が違うとこうも違うものなのかと可笑し
くなるほど。妹の仲立ちで姉と再会したとき宗像は刑事ではなくなって、いまさら
それを掘り返すつもりもなかった。女は怖い。それだけの感情しか持たなかった
し、自分のことに置き換えて、妻子を捨てた俺にとやかく言う資格はないとも考
えた。亜沙美は決して悪女ではない。あの事件がらみで釈然としなかったものも
警察を辞めた時点で消えていた。いまとなってはアミラの呪いに通じる唯一の足
がかり。人の感情など状況でどうにでもなるものだと、いまさらながら思い知る
宗像だった。

 そして、赤い服の女の事件が過去のものになろうとした、いまから半年ほど前
のこと。それとそっくり類似した怪死事件が起きたのだった。警察を辞めてブル
ーリバーのオーナーにも慣れていた頃、かつての部下の平沼が憔悴しきった面
色で訪ねて来た。平沼には妻子がいて八王子に新築分譲の戸建て住宅を買っ
て住んでいた。調布を通る京王線で通っていて、ここブルーリバーが気にはなっ
ていたと言うのだが、そこは気を使って覗かずにいたようだ。宗像は刑事に疲れ
果てて辞めている。
 平沼は、またしても起きた不可思議な事件を担当していて、あの頃の先輩の
気持ちがわかると言って愚痴を言う。

<事件2>
 いまから半年ほど前のこと。この冬は暖冬だった。三月初旬で春の気候。悶々
と冬をやり過ごすキャンパーたちの動き出しは早かった。
 三月の末。こちらの件では同じ会社の同僚同士であったのだが、友紀美の事
件と同じように男三人女二人の若者のグループで丹沢にキャンプに出かけ、戻
って十日ほどして凄惨な事件が起きたのだった。
 五人のうちの男二人が突如として狂ったように奇声を発し、まるで無関係な人
々を駅のホームから次々に突き落として殺してしまう。被害者の中には妊娠五
か月だった若い母親も含まれていた。憎むべき無差別殺人である。
 二人参加した女のうちの一人は、都内の幹線道路の歩道橋の真ん中で思い
詰めた面色で真下の路面を見ていた。交通量が多く、それでいて渋滞するほど
でもなかったため、クルマはかなりな速度で走っている。
 そのときたまたま付近の交差点で交差点監視をしていた警察官が女を見つけ、
これは自殺だと直感して駆け寄って声をかけたのだが、そのとき女は突然わめ
きだして暴れ、若い警察官を地獄へ引きずり込むように道連れにして飛び降り
自殺。転落してクルマに轢かれ警察官もろとも即死であった。
 丹沢でのキャンプに同行した五人のうち無傷で残ったのは男一人、女一人。
犯行におよんだ三人はいずれも善良な者ばかりで薬や酒に溺れる連中ではな
かったそうだ。

 しかし友紀美の一件と決定的に違うのは、そのそれぞれで赤い服の女が目
撃されていないということ。目撃者の証言によれば、ホームで人々を突き落とし
た男たちは、暗い顔でふらふら歩いていて突如として叫び散らし、そのときホー
ムにいた何人もが『アミラの呪いを知れ』とわめく声を聞いている。
 歩道橋から転落死した女のほうは、歩道橋の上で制服警官と揉み合ってい
る姿を二人の人間が目撃していて、やはり『アミラの呪いを思い知れ』と女が叫
んだようだと証言している。
 そしてこの事件をきっかけに『アミラの呪い』というキーワードがネット上で拡
散していったのだった。

 何事もなく残った男女二人の同僚が口を揃えて証言したのは、丹沢でのキャ
ンプで三人が山ビルに吸血されていたことだった。そう言えば・・あえて言うなら
というレベルで、どう考えてもそれ以外に思い当たることはないと言う。戻ってか
らの十日間にも異変はなかったと証言したのである。
 ホームで凶行におよんだ男たちは、精神鑑定と、証言に基づく肉体検査のた
めに病院に送られて、いま精神病棟の個室で夢遊病者のようになっていると聞
かされた。
 久びさに貌を見た平沼は憔悴していた。今度は『山ビル』がキーワード。しかし
血液そのほか精密検査の結果にも異状はなく、意味がわからず捜査にならない。
それで藁をもつかむ思い。三年前の事件の記憶をたどって先輩の店に顔を出し
たということだ。真木亜沙美がアミラの呪いを追っていることを知っていたからだ
が、その亜沙美も山ビルとの関係に首を傾げるだけだった。
 アミラの呪いは霊的な現象であり、よもや山にいるヒルに悪しきものが乗り移
るとも思えない。
 山ビルは生息域をひろげていた。もともと天敵となる生物が見当たらず繁殖を
とめられない。
 しかし日本にいる山ビルは感染症などを媒介する病原菌やウイルスなどはも
っていないとされていて、事実そのときの検査でも何ひとつ発見されてはいない
のだった。

 半年前に起きた二度目の不可解からこちら、言われてみれば妙な事件が増え
ている。無差別殺人。繁華街で刃物を振り回してみたり、クルマで人混みに突っ
込んでみたり・・ホームや交差点で無関係な者を突き飛ばして殺してみたり。
 警察を辞した宗像にとって、それらの事件は報道で知るだけの現象にすぎな
かった。平沼はあれ以来ちょくちょく顔を出していたが、警察官には守秘義務が
あり、民間人となった先輩に言えないこともあっただろうと推測する。宗像として
も必要以上のことを聞き出そうとは思わなかった。
 けれども、こうなったからには話が違う。赤い服の女に平沼が襲われた。山ビ
ルのほうはともかくも、赤い服の女・・アミラの呪いについてだけは放っておけな
い。
 店の片付けを終えようとする頃、真木友紀美がふたたび戻り、アルバイトの相
馬篤子を帰そうとしたとき、半分開けたシャッターの向こうに人影が揺れて、平沼
と、もう一人、はじめて会う女性が現れた。
 バイトの篤子がマスターに言った。
「私、いちゃダメ? だって私は・・」
 写真学校に通う学生だったが篤子は心霊写真に興味があって、好奇心も人一
倍。霊感がないのが口惜しいと嘆くタイプ。この店に来て亜沙美や友紀美に会え
たことも引き金になっていた。
 宗像は浅いため息。
「ダメじゃないが・・わかったわかった、じゃあ人数分の珈琲頼むよ」
「はいっ」
 眸を輝かせて笑う篤子。篤子は友紀美とも仲がよく、顔を見合わせて笑い合う。

 半分開けたシャッターをくぐって平沼はまず言った。
「遅くなりました、ここへの途中で彼女から電話がありまして調布駅で待ち合わ
せて来たもので。電車の方向が違いますから」
 そして平沼は横目に同伴した女性を見た。
 いまどきめずらしい染めない黒髪、ショートヘヤー。中肉よりはややスリム、中
背、色白で、ナチュラルカラーのパンツスーツ。手にはアルミでできたアタッシュ
ケースを提げていた。パソコンが一緒に入るものだと想像した宗像だった。
 宗像は仕事のスタイル。黒のスラックスにグレーのポロシャツ。百七十八セン
チ。黒髪のショートヘアーは刑事の頃から変わっていない。仕事では腰にエプ
ロンをつけるのだったが、このときは脱いでいた。
 平沼は百八十三センチの武道家体型。頭は角刈り。エラの張ったゴツイ風貌
が特徴的で仲間内でも怖がられる部類であった。くたびれた夏の背広が激務を
物語る。
 マスターは通路を挟むふたつのテーブル席を皆にすすめた。宗像の座る側に
平沼とその女性、反対側に友紀美と、そして篤子はカウンターにいて人数分の
飲み物を用意している。

 座るなり平沼は同伴した女性を紹介した。
「こちらは八王子にある東京愛林大学で生命科学を研究されている主任研究
員の三森先生です」
 三森はちょっと苦笑して言った。
「先生なんてよしてください。三森怜香(みもり・れいか)と申します。宗像さんの
ことは平沼さんからちょっと」
 宗像が眉を上げて会釈を返し、平沼が言った。
「じつはですね、これは立場上ちょっと言えないことだったわけですが、半年前
の事件があってホシの精神鑑定を行った医師からのご紹介なんですね。先生
は細菌から新生物まで幅広くご研究なさっていて、単なる医者の我々では手に
負えないからということで。山ビルですよ例の」
 そのとき篤子がテーブルに珈琲を配って友紀美の向かい側の席に座った。
 皆が席に落ち着いて、それから三森は言うのだった。
「突如として人を狂わせるものは、まず間違いなく山ビルに吸血されたことによ
ります。ですけどいまのところ原因が見つけられない。細菌やウイルスの仕業
ではないようなんですが、じゃあ何って言われると答えの出せない状況なんで
すね」

「それでもヒルが原因と断定できると?」
 宗像の問いに三森はきっぱりうなずいた。大学の研究者らしい理知的な態度
だと皆は感じた。三森は言う。
「それについては実験の結果をお持ちしてますから後ほどなんですが、今日急
いで平沼さんにご連絡を差し上げたのはそういうことではないんです。半年前に
このお話をいただいたときには時間をかけてと思ってましたが、いま、そんな悠
長なことは言ってられなくなったんです」
 宗像が平沼を横目にすると、平沼はちょっとうなずくそぶり。三森は続けた。
「ご存じかどうかはアレですが、私の友人に元テニス選手の中條翔子さんがい
るんですが」
 宗像はうなずいた。
「もちろん知ってますよ」
 三森はうなずいてちょっと笑う。
「ご結婚されて、いまは立花さんなんですけどね。で、今日の午前中のことなん
ですが、その彼女が坊やを連れて近くの公園でテニスで遊んでいましてね。そ
のとき坊やが問題となっている山ビルと同種のヒルに張り付かれて、その後町
医者へ駆け込んだそうなんですよ。それでその公園というのが砧公園なんです
ね。この意味わかります?」
 平沼が言った。
「そこにいるはずのないものなんです」
 三森はうなずいて宗像に言った。
「丹沢ならわかりますし高尾山でも納得できます。でも、ほとんど都心と言える
公園にいるはずがないんです。常識的にあり得ませんもの」
 宗像は唇を一文字に結んで言った。

「とすると・・何者が持ち込んだものだとおっしゃるんですね?」
 三森が言った。
「ですから警察に通報したということです。あの一件が山ビルの仕業だとするな
ら・・ほぼ間違いないでしょうけど、危険生物をバラまかれたということになって
しまう。私たちとしても必死に研究してますが原因がつかめない。じつは半年前
にこのお話をいただいて、私たちはすでに各地の大学に協力を要請しており、
結果が集まりだしているんです。体表に赤い縦筋のある山ビルは、山ビル全体
のうち、いまはまだそう数は多くない。しかし分布が問題なんです。丹沢、奥多
摩から秩父にかけて、あるいは富士山周辺、箱根から伊豆と東京を取り巻くよ
うに繁殖している」
 宗像は言った。
「駆除するしかないでしょうね」
 三森はうなずいた。
「無害な山ビルと区別するため、あえて毒ビルと言いますが、毒ビルそのものは
脆弱な生き物なんですね。その点では山ビルと一緒です。殺す方法はいくらで
もありますし塩をかけるだけでも死んでしまう。とにかくまず拡散状況を把握して、
人々にも注意を喚起しないとなりません。だけどそれにしたって許せないのは、
それを東京にバラまいた人たちなんです。明らかに持ち込まれたもの。そうとし
か言えませんから」

 まさかそうした話になろうとは思っていない。皆が呆然として沈黙した。

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